顔と名前を覚えるのが苦手です
こんにちは。夫です。
私には悩みが一つあります。
人の顔と名前が覚えられないことです。
この悩み自体は多くの人が抱えるよくある悩みです。
しかし、私たちの結婚式の写真を見返しているとき、
妻が呼んだゲストの名前がいつまでもいつまでも覚えられず、
あきれられてしまったのです。
自分でもあきれました。
多くの人が抱える悩みだと思ったのですが、どうやら違っていて、
私は特別、人の顔と名前を覚えられないのです。
そうとしか思えません。
なお、「顔と名前が覚えられない」人は、顔または名前のどちらかだけが覚えられないという場合もあるのですが、
私の場合、後日その人の顔を見た際に同一人物であるという自信がないために、そもそも見えなかったフリをするという場合もあれば、
3分前に自己紹介された人の名前を憶えていない場合もあるため、
「顔も名前も両方覚えられない」人であるわけです。
人生を振り返ると、それによって生じた問題はたくさんありました。
代表的な問題としては、初対面の人と親交を深められないことです。
初対面の場面では、お互いに自己紹介をし、共通の話題を探っては人となりを把握する活動を行うわけですが、このような活動を一日に複数回行うと、誰が誰であったか、私はすっかり忘れてしまうのです。
特徴的な顔、名前、性格であれば覚えられるのですが(そこまで症状がひどくないのは不幸中の幸いです)、そのような変わった人と知り合う機会というのはなかなかなく、みな一般人の粋を出ません。
その場限りの出会いで、二度と会うことがないようであれば、「緑のネクタイの人」「目立つネックレスをつけている人」等々・・・
すぐに見て分かる特徴を言語化することでその場をしのぐことができるのですが、
後日また会う場合、特に新しいクラスや会社の配属などは、
一度挨拶して、かつ楽しくお話をしたのに次の日には忘れているなどということは
許されません。
それを恐れて、私は一日に何人もの人に積極的に話しかけることができないのです。
このように人間関係構築上の問題にも関わるため、本来ならば早急に是正するべき状態なのです。
人の顔と名前が覚えられない要因は下記のものが考えられます。
- 頭が悪い(海馬の機能に障害がある)
- 他人に興味がない
- 顔データベース不足
- 失敗を恐れることによるスパイラル
1.頭が悪い(海馬の機能に障害がある)については、脳科学は私の専門外であり、また解消をすることも困難なため、語ることを割愛します。
2.他人に興味がない
私は人の顔と名前を本気で覚えようとしていないのではないか、と思うことがよくあります。
もちろん、新しくお世話になる職場では必死に覚えようとする(そして忘れる)のですが、前述したように、直前に紹介された名前を忘れてしまう場合もあります。
また、私は芸能人の名前を覚えるのを非常に苦手としています。
特に、若手俳優・若手女優・ジャニーズについては、代表者一人でいいのではないか?
と思うくらい、同じに見えてしまいます。
当然、他人に興味がないなどというニヒリズムを気取りたいわけではなく、むしろいろいろな人と仲良くなりたいという気持ちの持ち主であるとすら思っています。
しかし、「この人はこういう人である」と偉そうに断定する勇気はなく、
「この人も深い性格の持ち主だなあ」などという風に考えながら人と接しているため、
その人が持つ人格の印象がぼんやりして、結局それにつられて顔も名前も、ぼんやりの記憶の中に消えて行ってしまう感じがするということを考えると、
私は「他人に興味がない」と言えるのかもしれません。
3.顔データベース不足
顔データベースとは、その人を記憶するための、自分が言語化できる顔の特徴を指します。
顔も名前も特徴が無い人は覚えられないわけですが、「この人、友達の〇〇に似てるな」と思ったら、「〇〇に似ている××さん」とデータベースを参照しながら覚えることができ、次回会うときにもある程度の自信を持って思い出すことができるのです。
考えてみれば当然です。
「ロシア語で〇〇は、アラビア語で××です。」と言われて覚えているはずがありません。
そこは片方は日本語または英語のような身近でデータベースとして備わった言語で記述されるべきです。
この日本語または英語にあたる顔の特徴、すなわち顔データベースを蓄積すれば
自然と顔を覚えやすくなるのかもしれません。
そのためには、待ちゆく人の顔をジロジロと見てみたり、好きな芸能人の一人や二人、
見つけてみることから始めるといいかもしれませんね。
4.失敗を恐れることによるスパイラル
私は人と目が合うのが苦手です。
知り合いとすれ違っても、人と目を合わせないようにしているため
近づいて肩をたたかれてようやく気付くということがあります。
これは、ヤンキーと目が合って因縁をつけられることを阻止する行動などではなく、
「知り合いかもしれない人と遭遇する」という状況を阻止しているのです。
しかし考えてみれば、それにより顔と名前を覚えるチャンスを逃し続け、
常に他の人より周回遅れになっているのです。
これでは顔データベースも増えてはいきません。
これからは、道行く人、すれ違う人が自分の知り合いではないかと思いながら、
歩くことにいたしましょう。
今日現在の私の悩みが、一年後には解消され、
外交的で積極的な性格に変貌を遂げていることを願います。
夫